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ぷらて

チェシルのPC設定考えてる内に、何となく書きたくなったので……プラテという程のものでもありませんが。

語り手の性別・年齢・チェシルとの関係はご自由にご想像ください(ぉ

『笑う虹』



以前、彼女に聞いたことがある。



――どうして、そんな風に髪を染めているの?



彼女は、猫のような瞳を瞬かせて、それから楽しそうに笑いながらくるり、とターンしてみせた。髪や服につけられた玉飾りが、しゃらん……と鳴った。



「ふふ、ステキでしょ?だって、赤も青も黄色も緑も紫もオレンジも、どれも大好きなんだもの。一つだけ、なんて選べないし、選ぶ必要もないじゃない?」



首を傾げていると、彼女は言葉を続けた。



「世界中には、たくさんのステキなものがあるのよ。ただでさえ、それを全部楽しむには寿命が足りないかもしれないのにさ、『どっちを選ぼう』なんて迷うのに時間を使ってる場合じゃないでしょ?だから、やりたいと思ったことは、片っ端からやることにしてるの」



――チェシルって、いつも楽しそうだよね。



そう言った途端、彼女はこらえ切れないように大きな笑い声を上げた。



「あはは、モチロン!楽しいわよ。楽しいことなんて、あちこちにいっぱい散らばってるんだもの。それなのに楽しめないとしたら、楽しいことを見つけるのが下手ってことよ」



――辛いと思うこと……ないの?



彼女は、こちらを見つめて、少し不思議な感じのする微笑を見せた。



「母さんはね、一度もアタシを産んだこと後悔しなかったんだって」



そう言って、彼女は空を見上げた。一緒に見上げた空には、星屑の帯が輝いていた。



「アタシ、母さんのことはソンケーしてるの。母さんが後悔しなかったことを、アタシが後悔しちゃったら、すっごく失礼でしょ。だから、アタシは誰よりもたくさん楽しいことを見つけて、たくさん笑って、歌ったり踊ったり、おしゃべりしたりして……それから死ぬって決めてるのよ」



彼女の方を見ると、彼女もいつの間にかこちらを見つめていた。目が合うと、彼女はさもおかしそうにクスクスと笑った。



「アナタも変わってるわね。普通、アタシにこんなこと聞いてきたりしないのに」



――そうかな



「いいんじゃない?ちょっとくらい変わり者の方が、きっとたくさん楽しいことに巡り合えるわ。アタシは、それを証明して回ってるのよ。アナタも、きっと素質あるわよ」



そう言ってぽんと背中を叩くと、そのまま彼女は手を振って走り出した。彼女の笑い声と玉飾りの鳴る音が、少しずつ小さくなって、夜の街中へ消えて行った。
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